5/15(土) 17:31
デイリー新潮
「おちょやん」最後まで20%超ならず……評価は高くても数字が伸びなかった理由
杉咲花
5月14日、NHKの朝ドラ「おちょやん」が最終回を迎えた。最初から最後まで、杉咲花の熱演が光った。だが、初回から視聴率は18・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と低調で、ついに最終回前日まで20%を超えることはなかった。つまり番組平均20%以下という不名誉な記録を作ったことになる。なぜ、数字を取ることができなかったのか。
***
このままでは、「おちょやん」の番組平均視聴率は17%台になりそうだ。直近の朝ドラで平均17%台だったのは、12年に放送された「純と愛」(主演・夏菜)以来のことになる。
「おちょやん」最終回も20%を超えなかった場合、09年の「つばさ」(主演・多部未華子)以来、一度も20%超えなしの朝ドラとなる。民放プロデューサーは言う。
「ヒロイン杉咲花の地元大阪人も舌を巻く完璧な浪花弁、そして表現力。脚本は『半沢直樹』、『下町ロケット』、『陸王』(いずれもTBS)とヒット作を連発した八津弘幸さんですから、悪かろうはずがない。実際、ストリーも面白く、朝ドラ史に残る良作と言っていいと思います。共演にもトータス松本、首相の孫・宮澤エマ、ほっしゃん(星田英利)、板尾創路、塚地武雅と個性的な配役も話題になりましたしね」
いい材料は揃っていたのだ。
舞台が舞台という禁じ手
「材料をうまく活かしきれなかったということでしょう。塚地もいい芝居をしていましたが、出てきたのが後半になってからで遅すぎた。最終回は、女優に復帰した千代の“道頓堀の舞台”が舞台でした。杉咲と元夫の成田凌に、芝居の台詞を言わせる形で心情を語らせるという、よく練られた脚本です。ただし、『おちょやん』は初回も舞台で始まりました。モデルが喜劇女優の浪花千栄子だから、ある程度は仕方ないとはいえ、番組全般を通して舞台を映すことが多すぎましたね」
そういえば初回は、舞台上から顔見せ的な始まり方だった。いきなりのドタバタに、シラケたという声もあった。
「客席から生で見る舞台と違って、テレビ画面に映った舞台は、絵面が二次元になってしまい、動きが平面になりがちなんです。だから視聴者は、感情移入ができなくなる。テレビでは舞台をそのまま映すのは、禁じ手と言われるほど。やっぱりテレビは飛んで跳ねて、笑って泣いて、絵面のダイナミズムが大事なんです」
低視聴率の要因は他にもあるという。
時代かぶりが続きすぎ
「色味もよくなかった。白黒テレビの時代ならいざ知らず、カラーテレビ、いまや4Kも当たり前という時代になっているのに、カラフルでありませんでした。初回は舞台から一転して、河内長野の薄汚い鶏小屋からストーリーが始まりました。中盤も砂埃舞う道頓堀。終盤はNHK大阪放送局のラジオブースと舞台ばかりで、どこも茶色っぽかった。『なつぞら』(主演・広瀬すず)もアニメを描くシーンが多かったですが、それを補うように北海道の清々しい原野があった。『エール』(主演・窪田正孝)にも安達太良山を望む美しい福島の風景がありました。テレビ画面の楽しさ、朝番組の安らぎというものを、『おちょやん』は敢えて拒否したのではないかと思うほどでした」
全文はソース元で
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210515-00734229-shincho-000-1-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/72d63bbbd0219ee7a2a213c9fa084fa3d292d2b3
引用元: ・【芸能】「おちょやん」最後まで20%超ならず……評価は高くても数字が伸びなかった理由 [爆笑ゴリラ★]